一般歯科医院との連携
歯内療法専門の歯科医院です
米国式の精密根管治療
当院では、根管治療専門医院として、設備や器具に力を入れています。
高度な器具、材料、薬剤を組み合わせることで1本でも多くの歯を保存できるようになる確率が高まるためです。
歯内療法分野で最先端を行くアメリカで広く行われている治療方法であることから、米国式根管治療とも呼ばれています。
健康保険制度と根管治療
世界でも稀に見る日本の健康保険制度。
しかし根管治療はその重要性や煩雑性に対する対価が低く、器具や材料費の出費を検討することがはばかられるほどです。
実際、再治療する確率が45~70%で、不名誉なことに先進国の中でも非常に高くなっています。
一方、米国・カリフォルニアでの大臼歯の根管治療費は約600~1,800ドルです。
根管治療の性質上、根管治療費と補綴治療の合計は、抜歯した場合のブリッジ代やインプラント治療費(手術費+補綴費)と同等でなければおかしいと考えられているからです。
当院の根管治療は自己負担100%になりますが、再治療する確率が極めて低い根管治療を実現しています。適切な根管治療によって痛みを軽減し、1本の歯の寿命を延ばすことは、患者様との信頼関係を生む近道の一つと考えております。
根管治療専門医がお手伝いできること
- 保存か抜歯か、つまり保存かインプラントか、予知性の診断
- 保存可能なすべての歯の根管治療
- 予後不良な歯の再根管治療
- 破折リーマーの除去
- 解剖学的異常のある歯の根管治療:樋状根、歯内歯
- 非歯原性歯痛の診断と対処方法(筋・筋膜痛の診断と治療)
- 外科的歯内療法(根尖切除術、再植術)
根管治療の分類
根管治療は以下の分類をもとに処置方針を決定します。
カテゴリー1 | 根管治療のみで治癒する。 |
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カテゴリー2 | 根管治療と外科的歯内療法の併用が必要。 |
カテゴリー3 | 診断的治療:抜歯の可能性が高く抜歯して補綴またはインプラントが望ましいが、患者様の希望により保存治療を行う。(顕微鏡で歯根破折やパーフォレーションが確認された場合など) |
カテゴリー4 | 治療不可(肉眼で歯根破折が認められた場合) |
治療に使用する設備・器具・材料など
マイクロスコープ(実体顕微鏡)
上顎第一大臼歯の近心頬側根の副根管(MB2)の発現率は50%、下顎第一小臼歯の2根管性は25%と言われています。
マイクロスコープを用いると複雑な根管形態も確実に把握できます。
ニッケルチタンファイル(NiTi)
ほとんどの根管は根中央部や根尖部でわずかに湾曲しています。
NiTiは高弾性のため従来の根管の湾曲を損なわないままの拡大ができます。
根管治療用超音波チップ
手用リーマーだけでは拡大や清掃が不可能な狭いイスムスのデブリスや取り残したガッタパーチャの小片を超音波洗浄によって完全に取り除きます。
骨誘導物質(Mineral trioxide aggregate : MTA)
根未完成歯、根尖吸収歯、根管内穿孔歯また樋状根や歯内歯など解剖学的にマスターポイントによる根管充填が不可能な場合はバイオセラミクセメント(MTA)を使用して根管充填します。
ファイバーポストコア
根管充填後のポストの形態(深さ)や強度はその後の補綴物の寿命に大きな影響を与えます。
補綴治療後のトラブルを最小限にするために根管充填後はなるべく早期にファイバーポストコアの築造とプロビジョナルレストレーションの構築を行います。
治療回数と治療時間
根管治療:3~4回
1) 精密検査
2) 根管治療
3) 根管充填
4) ポストコア、プロビジョナル
・ 1回の根管治療の所要時間は1.5~2時間です。
・ 根管充填終了後、経過観察を1~6ヶ月(症状による)行います。
・ 時期を見て補綴治療引き継ぎのお願いをこちらより連絡いたします。
根管治療専門医 橋爪 英城 プロフィール
昭和38年12月21日生 | 埼玉県出身 |
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平成1年3月25日 | 日本大学松戸歯学部卒業 |
平成5年3月25日 | 日本大学大学院松戸歯学研究科修了 博士(歯学) |
平成5年4月1日 | 日本大学助手 |
平成8年3月28日 | 日本大学海外派遣研究員 |
平成8-10年 | トーマスジェファーソン大学 (フィラデルフィアUSA) ロッシュバイオサイエンス(パロアルト USA) 日本大学海外派遣研究員 分子生物学専行 |
平成11年7月1日 | 日本歯科保存学会保存治療認定医 第710号 |
平成13年4月1日 | 日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 講師(専任扱) |
平成19年4月1日 | 日本大学松戸歯学部歯内療法学講座 専任講師 |
平成20年10月 | ノブデンタルオフィスにて根管治療専門医として勤務 |
平成22年4月1日 | 日本大学松戸歯学部口腔インプラント学講座 兼任講師 |
所属学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯内療法学会
- 日本口腔インプラント学会
- 日本顎咬合学会
- 東京SJCD